第25回:中国で家を探す

とうとう初出社について案内する時がやってきました。
長く続いた就職活動ガイドもそろそろ終盤です。

初出社の際の注意点として、出社時に誰を訪ねるのか、
出社時間と共に予め確認をしておきましょう。

宿舎、寮住まいの場合は、入社手続きと入寮、備品購入などを
半日から1日で済ませ、その後勤務開始となります。
住宅物件に住む場合ですが、住宅の形態により入社前後のスケジュールはまちまちです。
流れとしては、
出社→住宅探しなどの生活諸準備→入社手続き、就業開始
あるいは
出社→入社手続き→住宅探しなどの生活諸準備→就業開始
というのが一般的です。
出社→入社手続き、就業開始→半日休みをもらったり週末などを利用し物件探し
(部屋が決まるまではホテル滞在)や
住宅探しなどの生活諸準備完了→出社、入社手続き、就業開始
という場合もあります。

順序は各会社により異なります。
入社前に自分で住宅を借りた上で出社をするのか
とにかく荷物を持って出社すればいいのか、事前に聞いておきましょう。
(外国での住宅探しは勝手が分からないので、
会社の方で手伝ってくれるところが多いです)

生活準備の日数は会社指定の住宅物件に住むのか、
自分で探すのかにより、多少変わります。
指定物件であれば連れて行ってもらって荷物を置いてほぼ終了、
自分で探す場合は3日ぐらい見ておけば希望に適った部屋が見つかるでしょう。

ここで中国での住宅探しのポイントをご案内。
・初期費用は保証金(敷金のようなもの)2ヶ月分、前家賃1ヶ月分、
  仲介手数料半月分で合計3.5か月分
・保証金は契約期間内に退去する場合は全額戻ってきません
・契約期間満了後に退去する場合は保証金はほぼ全額戻ってきます
 (何か破損していたり未払いの家賃がある場合はそこから差し引かれます)
・契約期間は一般的には1年ですが、大家さんとの交渉により半年可のところもあり
・仲介手数料は不動産業者ではなく、マンションの管理会社、警備員などに頼むと
 若干安くなる場合あり(但し物件紹介数は不動産業者が圧倒的に多く
 内見の効率がいい)
・マンションの管理会社に行きたい場合は、入り口で警備員にその旨告げると
 すんなり通してくれます
・家賃相場は地域と物件グレードにより異なるので、いくつか実際の物件を見ましょう
・どの物件も必ず管理費が徴収されます(数百元/月)
・大抵の物件は家具家電はそろっています
・安くても一見してみすぼらしい内装、家具の部屋は避けた方が無難です
  (中国では内装も大家さん自身が手がけており、内装に費用を掛けてないということは
 ゆとりがない大家さんなので、何かトラブルが起こっても良好な対応を期待出来ません)
・どの物件も多少の値引きには応じてくれます(5〜10%前後の減額が多い)
・内見後、足りない家具家電などがあれば契約前に用意するよう依頼しましょう
 (これも交渉です。断られる場合もあり)
・入居前に仲介業者と大家さんと共に既存の家具家電をリスト化しますが
 (退去時に持っていかれない為)、その際必ず家電は電源を入れ稼動のチェックもしましょう
・入居後の家電の故障は自己負担になるケースが多いです
・日本のように事前に本格的なクリーニングはされていないので、入居後自分で掃除をするか
 掃除おばさんに来てもらいます(掃除おばさんは仲介業者に聞いてもいいですし
 建物の中に何人かいるので声を掛けて頼んでみましょう。
 人によりますが20〜50元ぐらいでやってくれます)

以上です。

家賃の支払いは銀行振込みとなることが多いです。
管理費の支払いは、直接管理事務所に自分で支払うか、
家賃とまとめて大家さんに振込みます。
電気、ガスなどの公共料金の支払い方法については大家さんに確認しましょう。
名義が大家さんのままで大家さんに後払いする場合もあります。

中国のガスメーター検針方法も参考までにご覧ください。

それでは今日はこのへんで。

よい週末を!



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