第26回:中国で銀行口座を開設する

中国着任後、給与の受け取りや家賃の振込みなどで
銀行口座を開設する必要が出てきます。

ほとんどの銀行は外国人でも口座開設が出来ます。
パスポートと現住所のメモなどを持って銀行に行きましょう。
街中の中国銀行あたりでは、たまに英語を話すスタッフもいます。
口座開設時にATM用キャッシュカードも発行されます。
各銀行により異なりますが、キャッシュカードの暗証番号は
銀行側でランダムな数字を設定するところもあり、
その場合はカードと暗証番号が記載された書類をもらった後、
ATMでパスワード変更の手続きをします。

大概のATMは中国語と英語表記で、比較的使い易いです。
「預け入れ(存款机)」専用、「引き出し、振込み(取款机)」専用など
ATMにより機能が分かれているところが多いのでお気をつけ下さい。

中国の銀行は日本よりも営業時間が長く、
大抵朝の8時から夕方5時まで営業しています。
中には土曜日も営業しているところも結構あります。

便利なのが、日本に帰った際に、ほとんどの中国の銀行のキャッシュカードで
日本円を引き出せることです。
(口座に日本円貯蓄をしている必要はありません。
引き出しを行う現地の通貨に自動的に両替されます)
銀聯(ギンレン)マークつきのキャッシュカードであれば、コンビニのセブン銀行、
ゆうちょ銀行、三菱東京UFJ、三井住友銀行が利用可能です。
多少の手数料(数百円)は掛かりますが、海外送金手数料に比べれば
かなり割安ですし、事前に両替をして持ってくる必要もなく、お手軽で利便性が高いです。
下記の中国の銀行は銀聯ネットワークに加入しているので(ほとんどの都市銀行です)
ここで口座を開設すれば銀聯のサービスが利用できます。

中国銀行
中国工商銀行
交通銀行
中国農業銀行
中国建設銀行
招商銀行
中国光大銀行
中国民生銀行
中信泰富(CITIC)
上海浦東発展銀行
広東発展銀行
華夏銀行
興業銀行
深圳発展銀行
中国郵政儲蓄銀行
匯豊(HSBC銀行)
恒生銀行
東亜銀行
シティバンク
スタンダードチャータード銀行


銀聯カードは日本のデビットカードと同じ機能もあり(どちらかと言うとこれがメイン)
中国現地ではスーパーなどでデビットカードとして使う人も多いです。
ここ数年、中国人観光旅行客が大幅に増加し、
日本でも多くのお店が銀聯加盟店となってきています。
銀聯加盟店であれば、日本でもデビットカードとして中国のキャッシュカードを
使えるので、現金を用意する必要がなく少々値の張る買い物の際にも便利です。


また香港の口座に給与が振り込まれる方の場合、
香港のHSBC銀行、スタンダードチャータード銀行のキャッシュカードは
日本(ゆうちょ銀行、セブン銀行のATM)で日本円での引き出しが可能です。
手数料はこちらも数百円です。
スタンダードチャータード銀行は実際にセブン銀行で使えるか確認はしていませんが
基本的に、「Cirrus」のネットワークに入っているATMであれば引き出せるので、
セブン銀行も利用できると思われます。
HSBCは日本の支店(東京、横浜)のATMも利用可能です。
スタンダードチャータードも日本に支店がありますが、ATMがありません。
(法人向けサービスに特化しているようです)
いずれにせよ、全国津々浦々ATMを開設しているゆうちょ銀行、セブン銀行が
かなり役に立ってくれるでしょう。


それでは今日はこのへんで。

よい週末を!


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