最終回:中国でインターネットを開設する

住宅を借りたらガス・電気などと共に最近では重要な生活インフラとなっている
インターネットの開設も欠かせません。
会社借り上げの住宅は会社側で接続環境を整えてくれていることが多いですが
自分でプロバイダに申し込みをする場合もあります。

中国もプロバイダは複数社ありますが、
どこの地域にも必ずあるのが中国電信
(中国語でインターネットを「寛帯」といいます)
半年または1年のパッケージを申し込むと利用料は月額100元前後。
大体どこのプロバイダーも似たような価格設定です。

申し込み方法は、中国電信の場合はコールセンターに電話。
電話番号は「10000」と至ってシンプルなんですが、
自動応答のアナウンスが分かり難い(中国語または英語)、
それをクリアしたとしても、今度はなかなかオペレーターに繋がりません。
数人が一斉に電話して数分後に1本繋がったということもあります。

なので時間的にゆとりがあれば、直接店舗に行って申し込むのも手です。
深セン支店一覧 
東莞エリア 

申し込みの際はパスポートと現住所の控えが必要です。
支払い方法は現金の前払い、月々の口座引き落としなど選択可能です。
口座引き落としの場合は申し込み時にキャッシュカード、口座情報も持っていきましょう。

申し込みから数日内(大抵5日内)に、自宅に係員が開通工事にやってきます。
工事日は申込の際に確定できないので、後ほど電話で
この日の何時頃に行くから家に居てください、と連絡が入ります。
中国語に自信がない方は、代理人の携帯に電話するよう依頼しても構いません。

工事完了後、接続ID、パスワードがモデムの空箱に書かれます。
書類に記載されたものを受け取りたいところなんですが(安心感がある)、
中国電信は箱に手書きという方式を継続しています。
接続IDとパスワードは貴重なログイン情報ですし、
問合せをする際も接続IDで顧客特定が行われることもあります。
この箱は捨ててしまわないよう気をつけましょう。

申込を電話で済ませた場合、あるいは申込時に口座情報が分からなかった場合は
工事完了後、係員にキャッシュカードのコピーを渡す必要があるので用意しておきましょう。
(予めその旨説明されます)

これでインターネット接続は完了です。
半年あるいは1年後、再契約をする場合は、電話でも直接店舗に行ってもどちらでも構いません。

上記は中国電信の例ですが、会社のスタッフに聞けば、
他のプロバイダー情報、申込方法などもすぐに分かります。
インターネット接続に限らずとにかく着任後暫くは分からないことばかりで、
現地の皆さんにお世話になることが多々あります。
質問をすれば皆親切に教えてくれるので、遠慮せずどんどん聞いていきましょう。


それから、携帯電話も自分で購入する場合があります。
携帯本体は家電量販店、デパート、携帯専門ショップなど至るところで販売されているので
価格設定、品揃え、店のグレード(模倣品を販売していそうもないか)などから
比較し購入店を選びましょう。これも現地の方に聞くのが一番です。

中国では携帯電話本体と電話番号は個別に売られています。
(同じお店で本体と番号両方購入可能ですが、セットではありません)
電話番号は、その番号により価格が様々。
中国では人気のない数字の「4」「9」が入っていると安かったり、
逆に縁起のよい「8」が多く連続していたら高値になったりします。
それから、キャリア会社、サービスの種類によって、月々の基本料金、通話料も
変わってくるので、番号を購入する際は、どこの会社なのか、料金設定はどうなっているかなど
確認しましょう。中にはその市内のみしか利用出来ない番号もあります。
このあたりもやはり現地の方に付いていってもらうなど、ヘルプをお願いした方が無難です。

携帯番号(番号データが入ったSIMカード)を購入すると、
暗証番号が入ったカードが同梱されています。
暗証番号は、携帯を紛失し再度同じ番号を使いたい時や、
プラン変更の際などにも必要になるので、必ず保管しておきましょう。


さて、これで着任後に必要となる諸準備の説明も終了、
長く続いた中国就職活動ガイドも締めとなります。

このガイドでは、中国転職への決意から始まり、応募、面接、着任までを
一通り案内してきました。
皆さんの就職活動の一助になれれば、転職エージェントとして冥利に尽きません。

今後も弊社は、中国で就職・転職を目指す方々に、
その転職が明るい未来に繋がっていくことを切に願いながら、
惜しみないサポートを提供していきたいと思います。

長らくお付き合いいただき、ありがとうございました!


中国就職転職はハローチャイナ人材 

第26回:中国で銀行口座を開設する

中国着任後、給与の受け取りや家賃の振込みなどで
銀行口座を開設する必要が出てきます。

ほとんどの銀行は外国人でも口座開設が出来ます。
パスポートと現住所のメモなどを持って銀行に行きましょう。
街中の中国銀行あたりでは、たまに英語を話すスタッフもいます。
口座開設時にATM用キャッシュカードも発行されます。
各銀行により異なりますが、キャッシュカードの暗証番号は
銀行側でランダムな数字を設定するところもあり、
その場合はカードと暗証番号が記載された書類をもらった後、
ATMでパスワード変更の手続きをします。

大概のATMは中国語と英語表記で、比較的使い易いです。
「預け入れ(存款机)」専用、「引き出し、振込み(取款机)」専用など
ATMにより機能が分かれているところが多いのでお気をつけ下さい。

中国の銀行は日本よりも営業時間が長く、
大抵朝の8時から夕方5時まで営業しています。
中には土曜日も営業しているところも結構あります。

便利なのが、日本に帰った際に、ほとんどの中国の銀行のキャッシュカードで
日本円を引き出せることです。
(口座に日本円貯蓄をしている必要はありません。
引き出しを行う現地の通貨に自動的に両替されます)
銀聯(ギンレン)マークつきのキャッシュカードであれば、コンビニのセブン銀行、
ゆうちょ銀行、三菱東京UFJ、三井住友銀行が利用可能です。
多少の手数料(数百円)は掛かりますが、海外送金手数料に比べれば
かなり割安ですし、事前に両替をして持ってくる必要もなく、お手軽で利便性が高いです。
下記の中国の銀行は銀聯ネットワークに加入しているので(ほとんどの都市銀行です)
ここで口座を開設すれば銀聯のサービスが利用できます。

中国銀行
中国工商銀行
交通銀行
中国農業銀行
中国建設銀行
招商銀行
中国光大銀行
中国民生銀行
中信泰富(CITIC)
上海浦東発展銀行
広東発展銀行
華夏銀行
興業銀行
深圳発展銀行
中国郵政儲蓄銀行
匯豊(HSBC銀行)
恒生銀行
東亜銀行
シティバンク
スタンダードチャータード銀行


銀聯カードは日本のデビットカードと同じ機能もあり(どちらかと言うとこれがメイン)
中国現地ではスーパーなどでデビットカードとして使う人も多いです。
ここ数年、中国人観光旅行客が大幅に増加し、
日本でも多くのお店が銀聯加盟店となってきています。
銀聯加盟店であれば、日本でもデビットカードとして中国のキャッシュカードを
使えるので、現金を用意する必要がなく少々値の張る買い物の際にも便利です。


また香港の口座に給与が振り込まれる方の場合、
香港のHSBC銀行、スタンダードチャータード銀行のキャッシュカードは
日本(ゆうちょ銀行、セブン銀行のATM)で日本円での引き出しが可能です。
手数料はこちらも数百円です。
スタンダードチャータード銀行は実際にセブン銀行で使えるか確認はしていませんが
基本的に、「Cirrus」のネットワークに入っているATMであれば引き出せるので、
セブン銀行も利用できると思われます。
HSBCは日本の支店(東京、横浜)のATMも利用可能です。
スタンダードチャータードも日本に支店がありますが、ATMがありません。
(法人向けサービスに特化しているようです)
いずれにせよ、全国津々浦々ATMを開設しているゆうちょ銀行、セブン銀行が
かなり役に立ってくれるでしょう。


それでは今日はこのへんで。

よい週末を!


中国就職サポートはハローチャイナ人材
中国現地の様子が分かる中国生活日記

第25回:中国で家を探す

とうとう初出社について案内する時がやってきました。
長く続いた就職活動ガイドもそろそろ終盤です。

初出社の際の注意点として、出社時に誰を訪ねるのか、
出社時間と共に予め確認をしておきましょう。

宿舎、寮住まいの場合は、入社手続きと入寮、備品購入などを
半日から1日で済ませ、その後勤務開始となります。
住宅物件に住む場合ですが、住宅の形態により入社前後のスケジュールはまちまちです。
流れとしては、
出社→住宅探しなどの生活諸準備→入社手続き、就業開始
あるいは
出社→入社手続き→住宅探しなどの生活諸準備→就業開始
というのが一般的です。
出社→入社手続き、就業開始→半日休みをもらったり週末などを利用し物件探し
(部屋が決まるまではホテル滞在)や
住宅探しなどの生活諸準備完了→出社、入社手続き、就業開始
という場合もあります。

順序は各会社により異なります。
入社前に自分で住宅を借りた上で出社をするのか
とにかく荷物を持って出社すればいいのか、事前に聞いておきましょう。
(外国での住宅探しは勝手が分からないので、
会社の方で手伝ってくれるところが多いです)

生活準備の日数は会社指定の住宅物件に住むのか、
自分で探すのかにより、多少変わります。
指定物件であれば連れて行ってもらって荷物を置いてほぼ終了、
自分で探す場合は3日ぐらい見ておけば希望に適った部屋が見つかるでしょう。

ここで中国での住宅探しのポイントをご案内。
・初期費用は保証金(敷金のようなもの)2ヶ月分、前家賃1ヶ月分、
  仲介手数料半月分で合計3.5か月分
・保証金は契約期間内に退去する場合は全額戻ってきません
・契約期間満了後に退去する場合は保証金はほぼ全額戻ってきます
 (何か破損していたり未払いの家賃がある場合はそこから差し引かれます)
・契約期間は一般的には1年ですが、大家さんとの交渉により半年可のところもあり
・仲介手数料は不動産業者ではなく、マンションの管理会社、警備員などに頼むと
 若干安くなる場合あり(但し物件紹介数は不動産業者が圧倒的に多く
 内見の効率がいい)
・マンションの管理会社に行きたい場合は、入り口で警備員にその旨告げると
 すんなり通してくれます
・家賃相場は地域と物件グレードにより異なるので、いくつか実際の物件を見ましょう
・どの物件も必ず管理費が徴収されます(数百元/月)
・大抵の物件は家具家電はそろっています
・安くても一見してみすぼらしい内装、家具の部屋は避けた方が無難です
  (中国では内装も大家さん自身が手がけており、内装に費用を掛けてないということは
 ゆとりがない大家さんなので、何かトラブルが起こっても良好な対応を期待出来ません)
・どの物件も多少の値引きには応じてくれます(5〜10%前後の減額が多い)
・内見後、足りない家具家電などがあれば契約前に用意するよう依頼しましょう
 (これも交渉です。断られる場合もあり)
・入居前に仲介業者と大家さんと共に既存の家具家電をリスト化しますが
 (退去時に持っていかれない為)、その際必ず家電は電源を入れ稼動のチェックもしましょう
・入居後の家電の故障は自己負担になるケースが多いです
・日本のように事前に本格的なクリーニングはされていないので、入居後自分で掃除をするか
 掃除おばさんに来てもらいます(掃除おばさんは仲介業者に聞いてもいいですし
 建物の中に何人かいるので声を掛けて頼んでみましょう。
 人によりますが20〜50元ぐらいでやってくれます)

以上です。

家賃の支払いは銀行振込みとなることが多いです。
管理費の支払いは、直接管理事務所に自分で支払うか、
家賃とまとめて大家さんに振込みます。
電気、ガスなどの公共料金の支払い方法については大家さんに確認しましょう。
名義が大家さんのままで大家さんに後払いする場合もあります。

中国のガスメーター検針方法も参考までにご覧ください。

それでは今日はこのへんで。

よい週末を!



中国就職サポートはハローチャイナ人材

第24回:中国への移住準備(4)

今回は中国への移住準備に関して、よく寄せられる質問について
QA形式で案内していきます。

質問①
「内定が出た後、実際に着任するまでの期間はどれくらいあれば足りるの?」

→その時の居住地や、就職中か離職中かの状態などによっても準備期間が異なるのですが、
今まで見た中で最短では2日です。これは非常に稀なケースで
(現地のホテルに滞在しながら就職活動をされていた方でした)、
日本にいる方で離職中の方であれば2週間〜1ヶ月、
在職中の方であれば引継ぎ期間にも依りますが、1ヶ月〜2ヶ月といったところでしょうか。
中国の大型連休が重なり、半月ほど入社がずれ込むこともあります。
会社側としては早めの着任を望むことが多いので、
内定確定後、即準備に入ると考えておいた方が良いと思います。
大体、内定が確定した後、会社から着任時期の確認が入るので、
凡その準備期間を確保し、渡航できる目安日程を伝えます。
(この時に航空券の空きを確認するのもお忘れなく)
準備といっても、Fビザの用意、荷物の準備に時間が掛かるぐらいで、
卒業証明書の取得、市役所などでの手続きは比較的短時間で済みます。
平行して進めていけば、2〜3週間あれば事足りるでしょう。
住んでいる部屋を退去(引越し)する場合は作業量が多いので、
準備期間にもう少し余裕を見ておいた方がいいです。


質問②
「日本から持参した方がいいものって何?」

→まず普段着が多少必要です。
(中国でももちろん買えますが、自分の好みのものがあるか
分からないので日本から持ってきておいた方がいいでしょう。
ちなみに深セン、香港にはユニクロがあります)
日本で売られている靴はデザイン、材質、機能性ともバラエティが豊かで、
コストパフォーマンスも含め、日本で買った方が無難なように思います。(サンダルなどは除く)
男性用スーツは、日本と中国では形やデザインが多少違うらしく、
日本から持ってきた方がしっくりくるようです。
健康美容グッズ(整髪料、化粧品、常備薬など)も普段から使っているものがいいでしょう。
細かいところでは爪切りや耳かきは日本製が良いようです。
コンタクトレンズは使い捨ても含め、大手メーカーのものが中国でも売られています。
中国語を話さない方の場合は、電子辞書が役立ちます。
パソコンを持ってくる方も多いです。中国でも購入出来ますが、
OSが中国語か英語(たいてい海賊版)になります。
ノートパソコンのアダプターは世界対応になっているものがほとんどなので、
電圧規格が日本(100V)と異なる中国(220V)でも、そのまま使えます。
中国のコンセントの形状は複数あり、A型(日本と同じ形状の二又)や
I型(3又)が多く見られ、日本から持ってきたノートパソコンもそのまま差し込めます。
もしたまたま、中国の住居のコンセント差込口がA型でなかった場合は、
変換プラグを使えば接続できます。
(変換プラグは中国で購入でき、比較的安価です)
最近は中国でも電気製品が充実してきており、ミキサー、オーブン、ホームベーカリーなどの
調理家電からイオンドライヤー、ヘアアイロン、美顔器なども売られています。
電気シェーバーも日欧メーカーのものをよく見かけます。
日本からわざわざ家電を持ってくることはあまりなさそうですが、
もし日本の電圧規格の製品を使う場合は、変圧器が必要です。
日本の書籍の入手は意外と困難なので、本好きの方は何冊か持ってきた方がいいしょう。
(現地で中国語を勉強したい方は、テキストの1冊でも持参すると
学習がしやすくなります)
それから、日本のスケジュール帳は使い易いので、翌年のものが出ていれば
予め買ってくると重宝します。
多少の日本食品も入れてくると、後で懐かしい日本食が堪能できます。

基本的にはこんなところでしょうか。

その他、「これ持って行った方がいいのかな?」というものがあったら
お気軽にハローチャイナ人材にお問い合わせください。


それでは今日はこのへんで。

よい週末を!


中国就職サポートはハローチャイナ人材
中国の生活が垣間見られる中国生活日記 

第23回:中国への移住準備(3)

中国への移住準備の内、

  • 荷物の準備
  • (部屋を退去する場合)引越し
  • 役所や諸機関に登録している住所の変更手続き
  • 年金、保険の手続き
  • ビザの手配
  • 中国へ行く航空券の手配
  • 周りの方々へのご挨拶
  • (必要に応じて)中国語の学習

先週は年金、保険まで案内しました。
今日は、ビザについての説明です。

まずは勤務先となる会社に、ビザの事前準備が必要か
確認しましょう。

正規の就労ビザ(Zビザといいます)は、日本にある中国公館でも、
中国渡航後、現地でも、申請が可能です。
日本で申請する場合は、まず資格証明書など必要書類を
現地企業に郵送し、現地の企業側で就業許可証書、
被授権単位査証発給通知表などの書類を申請、取得してもらいます。
それを日本側に送ってもらい、初めて日本にある中国大使館/領事館あるいは
ビザ取得代理店に、Zビザの申請をすることが出来ます。
煩雑な手続きに思いの外時間が掛かってしまうこともあり、
まずは中国現地に渡航、着任してもらってから、
現地でビザの取得申請をする会社は比較的多いです。
広東省では香港が隣接しているということもあると思いますが、
多くの会社が着任後にビザの申請手続きに入るという手順を踏んでいます。

現地で申請を行う場合、会社側に日本から持参すべき書類を
事前に確認しましょう。
卒業証明書は必ず必要となるので、渡航前に取得しておきます。
(卒業校の事務局に依頼すれば窓口であれば即時発行、
郵送の場合でも1週間ほどで届きます)
その他、何か仕事に絡んだ資格証書があれば念の為持参しましょう。

現地でZビザ申請期間中も、ノービザで滞在しているわけにはいかないので、
その間はFビザ(訪問ビザ、業務ビザとも呼ばれます)で過ごすことが多いです。
Fビザは日本、あるいは香港で取得可能です。
渡航後すぐに入社する方は、香港にビザを取りに行っている余裕がない可能性があるので
(現在香港で取得申請した場合、平日2日間は香港に留まる必要があります)、
日本で取得しておくのもいいと思います。
このあたりも、会社に相談しましょう。(各企業により対応が異なります)

日本でFビザを取得する場合は、ビザ取得代理店に申請をします。
東京、大阪に多数の代理店があり、郵送で全国対応可能です。
Fビザの申請方法は容易で、パスポートと申込書への記入だけで申請出来、
所要日数は4日〜1週間ほどです。
料金はビザの期間と入国可能回数により異なり、5000円〜10000円前後です。
会社側で費用を負担する場合は領収書が必要となります。会社に確認をしておきましょう。<お勧めのビザ取得代理店>  
中国ビザセンター   
ウエストン   

※上記HPのビザ一覧表にある「シングル」「ダブル」「マルチ」というのは、入国可能回数です。
シングルというのは1回のみ入国可能。(つまり一度出国してしまうと無効になります)
ダブルは2回可能。入国後、1度は出て入ることが出来ます。
マルチは何回でも出入国自由です。

それから、マルビザに「半年(30日)」などと日数が表示されていますが
これは、ビザの期間が半年でも、一回の滞在日数は30日に制限されているという意味です。
半年間はそのビザは有効ですが、30日毎に一度出国しまた入国しなければなりません。
広東省の場合、香港が隣なので比較的出入国は簡単に出来ますが
うっかり忘れてしまい、後で罰則金を徴収されるケースがありますので
マルチを取得する方は滞在可能日には注意しておきましょう。


大阪の中国領事館管轄に現住所があれば、領事館に個人でFビザの申請が可能ですが、
その際現地企業が発行した招聘状などの提出が必要となります。
(代理店経由の場合は不要です)

香港でのFビザ申請は、会社がいつも利用している代理店を確認しましょう。
入社前に個人で用意する場合は、CHINA WORLDがお勧め。
HPでは香港での中国ビザ取得制限などの動向が比較的リアルタイムで反映されています。

さて、ビザ取得に関する案内は以上となります。
また不明点がある場合は、ハローチャイナ人材にお気軽にお問い合わせください。

あとは、入社日に合わせ航空券を購入、必要に応じてホテルの予約手配も忘れずにしましょう。
暫く会えなくなるので、周りの方々にもご挨拶を。
(これが結構感慨深かったりするんですよね)

最後に、中国語を少しでも勉強しておきたい方に
お勧めの書籍をご紹介しておきます。

この決めゼリフが効く! 技術者のためのひとこと中国語フレーズ集
高木 良子 (著)

ビジネス指さし会話帳 (1) 中国語
亀田 純香 (著)
(最初はこんなふうにジェスチャーを交え勢いで攻めるのもありかと。。)

(番外編)
すぐに役立つ 中国人とうまくつきあう実践テクニック
吉村 章 (著)


それでは今日はこのへんで。

よい週末を!


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中国の生活が垣間見られる中国生活日記 

第22回:中国への移住準備(2)

中国への着任に向けて準備することを再掲します。

  • 荷物の準備
  • (部屋を退去する場合)引越し
  • 役所や諸機関に登録している住所の変更手続き
  • 年金、保険の手続き
  • ビザの手配
  • 中国へ行く航空券の手配
  • 周りの方々へのご挨拶
  • (必要に応じて)中国語の学習

前回は荷物の準備について説明したので、
その下の住所変更、年金/保険の手続きについて案内していきます。
(引越しなど説明が不要な項目については割愛します)


住所変更手続きですが、まず、日本に住民票を残すかどうかを決めます。
基本的には1年以上海外に居住する場合は住所も海外に移転するべきですが、
どちらが良いのかは、各人、または家族構成などによっても判断が異なります。

そのまま住所を日本に残した場合は、住民税が毎年課税されますが(デメリット)、
日本の国民健康保険への加入が継続でき(メリット)、
国民健康保険加入者が利用できる、海外療養費制度(海外での医療費も
日本の国民健康保険が適用できる制度)も使えます(メリット)。
*海外療養費制度を利用する場合、現地の病院で診療明細と領収書を
発行してもらい、帰国後申請手続きをします。
民間の海外旅行保険と異なり歯科治療も保険適用の対象になっています。
ただ国民健康保険なので、全額カバーされず3割は自己負担です。
また領収書があればいくらでも認められるわけではなく、
日本の医療費と同額程度が許容限度額となるようです。
詳細は各自治体の健康保険窓口に確認をしてください。

話は戻りますが、居住者(住所が日本)の場合は参政権がありますが、
実際は海外にいるので投票所に行くことが出来ません。(デメリット)

非居住者になった場合は、上記の真逆で住民税の納税義務はなくなるものの、
日本の健康保険が使えません。
また、非居住者の場合は銀行口座の開設が出来ません。
(大抵は既に口座を開設済みなのであまり判断材料にはならないと思います)
非居住者でも、現地の大使館に「在留届」を出すと
外国に居ても日本の選挙に参加できます。

通常、健康保険とセットとなっている国民年金ですが、
これは非居住者(海外居住者)も加入が出来ます。(任意です)

以上の点を踏まえて住所を海外に移すかどうか検討します。

住所を海外に移転する場合は、現在居住している市区役所に転出届けを提出します。
そこで、転入先(中国)の住所の記載もしますが、まだ詳細な住所が
未確定な場合は、大まかな住所のみ(国名だけ)で構いません。

転出入届け、健康保険の手続き、お問合せは最寄の市区町村役場で。
全国自治体マップで最寄の役場を検索できます。 
手続きの際は、印鑑、身分証明書、健康保険証、年金手帳を持って行きましょう。

最後にビザについてですが、これは長くなるのでまた来週説明していきます。

よい週末を!


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中国の生活が垣間見られる中国生活日記

第21回:中国面接の待遇と、中国への移住準備(1)

面接の数日後、企業側から合否連絡が入ります。

残念な結果となってしまった場合は、また一からのスタートです。
面接はシビアでもあり、自身の良さをアピール出来なかったり、
自分の持っているものと会社の求めるものが異なれば、
良い結果には至りません。
面接を振り返ったり、転職エージェントに相談したりと、
次回に向けて何かしら対策を取った方が更に合格率が高まります。
相当な面接数をこなした場合でも数ヵ月後には無事就職しているケースがほとんどです。
縁ある会社を見つける為もうひと踏ん張りしていきましょう。


採用の連絡が届き、提示された待遇条件などに納得がいかない場合は
会社側への相談が可能な場合もあるので、
条件が合わないからとすぐに辞退せず、まずは確認をしてみた方がいいでしょう。

少々話がずれますが、日頃待遇について感じていることを書きます。
日本人は中国人やその他諸外国の人に比べ、金銭的な要求姿勢が非常に低いです。
それはお金の話をするのは品がない、といった社会的風潮から来るものだと思いますが、
面接の席で「特に希望はない」「いくらでも構わない」や驚くほど低い希望給与を
口にした場合、平均よりも低い給与額で採用されるケースが多いです。
会社側としては人件費を抑えられて助かりますし、本人もそれで満足であれば
皆ハッピーで万々歳なんですが、実際のところそううまくはいきません。
見ていて思うのは、無理は長続きしないということです。
生産性に見合わない低い給与の場合、そのしわ寄せは人材の方に行くわけです。
入社当初は中国で、新しい会社で働く、という新鮮で刺激的な環境に満足していても
その時期が過ぎると自分の貢献度、仕事ぶりに見合わない待遇に不満を感じていくのが
一般的です。(中にはそうでない方もいますが)
現地の生活にも慣れ、他の日本人から他社の待遇などを聞いている内に、
数ヵ月後または契約更新となる1年後に結局また転職に至ってしまう、といったことが現実にあります。
入社後、短期で退職というのは、人材側にとっても会社側にとっても
得るものはありません。
人材の方は履歴書に不要な職歴をひとつ増やすことになり、
今後の転職活動に多少なりとも影響します。
また会社側にしても採用、教育などに掛けた時間、費用が無駄になります。
双方の為にも、面接の時点で、人材の方は率直な希望待遇を伝えることをお勧めします。


さて、本題に戻ります。
めでたく内定が決定したら、移住、入社の準備に掛かります。
就職活動で中国に来てそのまま就職される方の場合は、
既に諸準備が完了しているので、あとは入社当日スーツケースなどの
荷物とともに出社するだけです。
このスーツケースと共に出社って面白いというか日本ではあり得ない光景なんですが、
海外転職の場合はありです。私もスーツケースを手に出社した口です。
この会社にお世話になる、という気持ちが倍増します。。
中国の別の地域に住んでいる方の場合は、国内引越しをすることになりますが、
大抵ダンボール数個の荷物で移動出来るので、
出社数日前に会社の方に荷物を送らせてもらい
(あまり多過ぎても迷惑なので、個数は出来るだけ抑えましょう)、
あとは出社するだけです。
入社前日、ホテルに宿泊する場合の宿泊費は自己負担となるのが一般的です。

そして、一番慌しい日本から来る方の場合。
準備する事項としては

  • 荷物の準備
  • (部屋を退去する場合)引越し
  • 役所や諸機関に登録している住所の変更手続き
  • 年金、保険の手続き
  • ビザの手配
  • 中国へ行く航空券の手配
  • 周りの方々へのご挨拶
  • (必要に応じて)中国語の学習

などです。

まず、荷物の準備ですが、これも中国国内にいる方と同様、
出社(渡航)数日前に会社側に送らせてもらうか、
あるいは、あらかたのものは家族に預け、中国での住まいが決まったら
郵送してもらい、自身は当面必要になる荷物のみ持参していくというやり方になります。
日本からの郵送方法は、輸送費が高い順にEMS(4日ぐらいで届きます)、
航空便(1週間ぐらい)、SAL(2〜3週間前後)、船便(1ヶ月ぐらい)となります。
中国の郵便局は、小包は家まで届けてくれず郵便局留めになります。
自宅の郵便受けに、荷物到着の通知書(小さな紙)が入るので、
それとパスポートを持って郵便局に行き、荷物を受け取ります。
あまりたくさん送ると取りに行くのもひと手間になるので気をつけましょう。

大分長くなってきたので、その他の事項はまた来週に説明します。

よい週末を!


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