第23回:中国への移住準備(3)

中国への移住準備の内、

  • 荷物の準備
  • (部屋を退去する場合)引越し
  • 役所や諸機関に登録している住所の変更手続き
  • 年金、保険の手続き
  • ビザの手配
  • 中国へ行く航空券の手配
  • 周りの方々へのご挨拶
  • (必要に応じて)中国語の学習

先週は年金、保険まで案内しました。
今日は、ビザについての説明です。

まずは勤務先となる会社に、ビザの事前準備が必要か
確認しましょう。

正規の就労ビザ(Zビザといいます)は、日本にある中国公館でも、
中国渡航後、現地でも、申請が可能です。
日本で申請する場合は、まず資格証明書など必要書類を
現地企業に郵送し、現地の企業側で就業許可証書、
被授権単位査証発給通知表などの書類を申請、取得してもらいます。
それを日本側に送ってもらい、初めて日本にある中国大使館/領事館あるいは
ビザ取得代理店に、Zビザの申請をすることが出来ます。
煩雑な手続きに思いの外時間が掛かってしまうこともあり、
まずは中国現地に渡航、着任してもらってから、
現地でビザの取得申請をする会社は比較的多いです。
広東省では香港が隣接しているということもあると思いますが、
多くの会社が着任後にビザの申請手続きに入るという手順を踏んでいます。

現地で申請を行う場合、会社側に日本から持参すべき書類を
事前に確認しましょう。
卒業証明書は必ず必要となるので、渡航前に取得しておきます。
(卒業校の事務局に依頼すれば窓口であれば即時発行、
郵送の場合でも1週間ほどで届きます)
その他、何か仕事に絡んだ資格証書があれば念の為持参しましょう。

現地でZビザ申請期間中も、ノービザで滞在しているわけにはいかないので、
その間はFビザ(訪問ビザ、業務ビザとも呼ばれます)で過ごすことが多いです。
Fビザは日本、あるいは香港で取得可能です。
渡航後すぐに入社する方は、香港にビザを取りに行っている余裕がない可能性があるので
(現在香港で取得申請した場合、平日2日間は香港に留まる必要があります)、
日本で取得しておくのもいいと思います。
このあたりも、会社に相談しましょう。(各企業により対応が異なります)

日本でFビザを取得する場合は、ビザ取得代理店に申請をします。
東京、大阪に多数の代理店があり、郵送で全国対応可能です。
Fビザの申請方法は容易で、パスポートと申込書への記入だけで申請出来、
所要日数は4日〜1週間ほどです。
料金はビザの期間と入国可能回数により異なり、5000円〜10000円前後です。
会社側で費用を負担する場合は領収書が必要となります。会社に確認をしておきましょう。<お勧めのビザ取得代理店>  
中国ビザセンター   
ウエストン   

※上記HPのビザ一覧表にある「シングル」「ダブル」「マルチ」というのは、入国可能回数です。
シングルというのは1回のみ入国可能。(つまり一度出国してしまうと無効になります)
ダブルは2回可能。入国後、1度は出て入ることが出来ます。
マルチは何回でも出入国自由です。

それから、マルビザに「半年(30日)」などと日数が表示されていますが
これは、ビザの期間が半年でも、一回の滞在日数は30日に制限されているという意味です。
半年間はそのビザは有効ですが、30日毎に一度出国しまた入国しなければなりません。
広東省の場合、香港が隣なので比較的出入国は簡単に出来ますが
うっかり忘れてしまい、後で罰則金を徴収されるケースがありますので
マルチを取得する方は滞在可能日には注意しておきましょう。


大阪の中国領事館管轄に現住所があれば、領事館に個人でFビザの申請が可能ですが、
その際現地企業が発行した招聘状などの提出が必要となります。
(代理店経由の場合は不要です)

香港でのFビザ申請は、会社がいつも利用している代理店を確認しましょう。
入社前に個人で用意する場合は、CHINA WORLDがお勧め。
HPでは香港での中国ビザ取得制限などの動向が比較的リアルタイムで反映されています。

さて、ビザ取得に関する案内は以上となります。
また不明点がある場合は、ハローチャイナ人材にお気軽にお問い合わせください。

あとは、入社日に合わせ航空券を購入、必要に応じてホテルの予約手配も忘れずにしましょう。
暫く会えなくなるので、周りの方々にもご挨拶を。
(これが結構感慨深かったりするんですよね)

最後に、中国語を少しでも勉強しておきたい方に
お勧めの書籍をご紹介しておきます。

この決めゼリフが効く! 技術者のためのひとこと中国語フレーズ集
高木 良子 (著)

ビジネス指さし会話帳 (1) 中国語
亀田 純香 (著)
(最初はこんなふうにジェスチャーを交え勢いで攻めるのもありかと。。)

(番外編)
すぐに役立つ 中国人とうまくつきあう実践テクニック
吉村 章 (著)


それでは今日はこのへんで。

よい週末を!


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中国の生活が垣間見られる中国生活日記