第17回:中国に面接に行く (4)

とうとう中国面接への旅立ちです。

日本から最も多いルートは、まず香港に入り
そこから広東省の町に移動する、という方法です。
日本⇔香港間はフライト数も充実しており比較的リーズナブル。
香港空港から中国広東省各地へのアクセスも容易で
使い勝手のよい空港です。
(上記は主に広東省の深セン、東莞、恵州など直行便がない、または少なく、
香港から近い地域に行く場合に限ってのことです。
例えば広州やその他の省であれば、直行便や他のルートになります)


香港空港に着いたら、陸路で中国に移動する場合は
まず香港の入国審査を受けます。

香港空港から船で中国(深セン、マカオ、東莞虎門、
珠海、中山、広州南沙)に行くことも出来ます。
船の場合は、フェリー乗り場が入国審査場の手前にあり、
煩わしい香港入国/出国の手続きが省略されるメリットがありますが、
便数が限られているのでスケジュールが合う場合にお勧めの手段です。
香港空港から中国へのフェリー時刻表を事前にチェックしておくのもいいでしょう。 

陸路で中国に入る場合は、バス、タクシー、電車の3つの選択肢がありますが、
バス利用の割合が最も高いです。
タクシーは高額、また香港の出国審査場で下車となりそこからは自力で移動
(香港のタクシーは深センに入れません)、
電車は目的地にも依りますが遠回りになることが多い上に荷物が負担、乗り換えも面倒です。

バスの乗り方ですが、香港空港の到着ロビーに出ると、
バス会社のカウンターがあります。
初めて行く場合、バス乗り場が見つかるのか心配になりますが
すぐ分かるので安心してください。
到着ロビーはそれ程広くありません。
大雑把に言うと、到着ロビー出口側(自分が出てきた側)に、
コンビニ、両替所、ATM、お手洗いがあり、
その反対側(出口を背にして前方)にレストラン、
電車(エアポートエクスプレス)乗り場への通路と
バス会社のカウンターが並んでいます。
なので、到着ロビーに出た時点で前方をきょろきょろすれば、
バス会社は必ず目に入ります。
スタッフの皆さんは、オレンジ、水色、緑と目立つ色の制服を着用しているので
すぐ分かりますよ。

ハローチャイナのHPで香港空港の写真つきで案内を掲載しています。

ちなみに、私が初めて深センに来た時も香港経由のバス利用でした。
ネットで事前に情報収集してみましたが、
空港でのバスの乗り方がいまひとつ判らず、
おまけに私の利用したフライトは夜23時近く着だったんですが
お助け掲示板のようなサイトには、バスの最終は22時だ、いや23時までだ、との情報。
今は多少逞しくなったので、まあバスがなかったらタクシーで行くか
香港に泊まるか、最悪朝まで空港で凌ぐ?ぐらいは考えるのですが、
その頃は初の海外単独移動(しかも初めての地域)で、
「バス乗り場が見付けられなかったらどうしよう」「もし最終に間に合わなかったら・・」と
泣きそうな思いでした(・・・)
23時過ぎにバスがあるか判らないけど最終を逃したくないと思い、
取り敢えず飛行機が香港空港に着陸するや猛ダッシュで入国審査場に走り
到着ロビーに出ると、すぐバスのカウンターが目に飛び込んできました。
私が付近まで行くと向こうから「どこ行くの?」と声を掛けてくれ
よかったー、バスあったー、と喜んだのも束の間、
「深セン行きならあと2分で出るから急いで!」と私のスーツケースを持って
駆け出すスタッフの後を、急いで追い掛けバス乗り場に向かったのでした。
到着早々慌しくて、本当に中国での生活が始まったんだーと感じたのを覚えています。

思い出話になってしまいましたが、まあ私でも簡単にバスに乗れたので、
皆さんは安心して香港に来てくださいね。
ちなみに、深セン行きのバスは今は24時まではあります。

バス会社は複数あります。
バスは会社により、大型のマイクロバスと7人乗りのミニバンの2種類に分かれています。
マイクロバスの方が価格が安い(深セン国境までマイクロバス100香港ドル、
ミニバン150香港ドルぐらい)ですが、マイクロバスは本数が少ないのと
香港-深センの国境を越えるのに、一旦バスを降り荷物を持って
徒歩で出入国審査場に入るという手間がネックです。
深センの入国審査場を経て外に出ると、今度は深センのバス乗り場があるんですが、
バスの数が多くて、自分の乗るバスを見つけるのが一苦労。
また自分の話になってしまいますが、私は初めて来た時、
よく分からないままこのマイクロバスの方に乗ってしまい、
深センに入った後、停車場に居並ぶバスを見て「どれか全然分からないー(涙)」と
途方に暮れました。
時刻は24時近くだったと思うのですが、暗闇の中、バス停車場は群がる人々と
たくさんのバスでごった返しており、四方八方からバスのクラクションが鳴り響き、
なんでしょう、まるで早朝の築地市場のような荒々しい活気で
とてもバスの運転手が私を見つけてくれるとは思えません。
困っていたら近くにいる香港空港から一緒だった他の乗客が目に入りました。
彼らといれば一安心。数分後、バス会社は私達を見つけ出してくれ無事にバスに乗れたのでした。
その経験もあり、私は初めて来る人にはミニバンの方を勧めます。
ミニバンは出入国審査も車に乗ったまま出来るので楽ですよ。
3割〜5割高ですがさほどの違いではないですし、その価値はあります(多分)

バスのタイプが同じであれば乗車賃はどの会社もほぼ同じで
(せいぜい10香港ドルぐらいしか差はないでしょう)、
出発時間が近いところを選べば良いと思います。
※定員に達したら出発するので、大体15-20分置きぐらいにバスはあります

バス会社のカウンターに行くと、いくつも会社があるので迷うこともありますが
(まあ大抵は迷う前にバス会社のスタッフに声を掛けられます)、
どのバス会社も複数のルートを持っているので、
自分の目的地に行くバスがあるか聞いてみましょう。

東莞、恵州であれば、緑のカウンター「永東(ヨンドン)」がお勧め。
各地域の4ツ星、5ツ星ホテルまで行ってくれます。

(上記リストのホテルは毎回必ず停車するという訳ではなく、
降りる人がいれば止まってくれます。なのでバスのチケットを購入する際、
ホテルの名前も告げる必要があります)
宿泊予定のホテルまでバスが行かない場合は、リストにある最寄のホテルで下車し
そこからタクシーでいいでしょう。
バスの運転手によっては(他の乗客がいない場合ですが)、
追加で20元ぐらい払えば、目的地まで送ってくれます。


少々長くなってしまったので、この続きはまた来週!
と言いたいところですが、中国は来週1週間国慶節休暇でお休みになります。
ということで、また再来週!


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