第21回:中国面接の待遇と、中国への移住準備(1)

面接の数日後、企業側から合否連絡が入ります。

残念な結果となってしまった場合は、また一からのスタートです。
面接はシビアでもあり、自身の良さをアピール出来なかったり、
自分の持っているものと会社の求めるものが異なれば、
良い結果には至りません。
面接を振り返ったり、転職エージェントに相談したりと、
次回に向けて何かしら対策を取った方が更に合格率が高まります。
相当な面接数をこなした場合でも数ヵ月後には無事就職しているケースがほとんどです。
縁ある会社を見つける為もうひと踏ん張りしていきましょう。


採用の連絡が届き、提示された待遇条件などに納得がいかない場合は
会社側への相談が可能な場合もあるので、
条件が合わないからとすぐに辞退せず、まずは確認をしてみた方がいいでしょう。

少々話がずれますが、日頃待遇について感じていることを書きます。
日本人は中国人やその他諸外国の人に比べ、金銭的な要求姿勢が非常に低いです。
それはお金の話をするのは品がない、といった社会的風潮から来るものだと思いますが、
面接の席で「特に希望はない」「いくらでも構わない」や驚くほど低い希望給与を
口にした場合、平均よりも低い給与額で採用されるケースが多いです。
会社側としては人件費を抑えられて助かりますし、本人もそれで満足であれば
皆ハッピーで万々歳なんですが、実際のところそううまくはいきません。
見ていて思うのは、無理は長続きしないということです。
生産性に見合わない低い給与の場合、そのしわ寄せは人材の方に行くわけです。
入社当初は中国で、新しい会社で働く、という新鮮で刺激的な環境に満足していても
その時期が過ぎると自分の貢献度、仕事ぶりに見合わない待遇に不満を感じていくのが
一般的です。(中にはそうでない方もいますが)
現地の生活にも慣れ、他の日本人から他社の待遇などを聞いている内に、
数ヵ月後または契約更新となる1年後に結局また転職に至ってしまう、といったことが現実にあります。
入社後、短期で退職というのは、人材側にとっても会社側にとっても
得るものはありません。
人材の方は履歴書に不要な職歴をひとつ増やすことになり、
今後の転職活動に多少なりとも影響します。
また会社側にしても採用、教育などに掛けた時間、費用が無駄になります。
双方の為にも、面接の時点で、人材の方は率直な希望待遇を伝えることをお勧めします。


さて、本題に戻ります。
めでたく内定が決定したら、移住、入社の準備に掛かります。
就職活動で中国に来てそのまま就職される方の場合は、
既に諸準備が完了しているので、あとは入社当日スーツケースなどの
荷物とともに出社するだけです。
このスーツケースと共に出社って面白いというか日本ではあり得ない光景なんですが、
海外転職の場合はありです。私もスーツケースを手に出社した口です。
この会社にお世話になる、という気持ちが倍増します。。
中国の別の地域に住んでいる方の場合は、国内引越しをすることになりますが、
大抵ダンボール数個の荷物で移動出来るので、
出社数日前に会社の方に荷物を送らせてもらい
(あまり多過ぎても迷惑なので、個数は出来るだけ抑えましょう)、
あとは出社するだけです。
入社前日、ホテルに宿泊する場合の宿泊費は自己負担となるのが一般的です。

そして、一番慌しい日本から来る方の場合。
準備する事項としては

  • 荷物の準備
  • (部屋を退去する場合)引越し
  • 役所や諸機関に登録している住所の変更手続き
  • 年金、保険の手続き
  • ビザの手配
  • 中国へ行く航空券の手配
  • 周りの方々へのご挨拶
  • (必要に応じて)中国語の学習

などです。

まず、荷物の準備ですが、これも中国国内にいる方と同様、
出社(渡航)数日前に会社側に送らせてもらうか、
あるいは、あらかたのものは家族に預け、中国での住まいが決まったら
郵送してもらい、自身は当面必要になる荷物のみ持参していくというやり方になります。
日本からの郵送方法は、輸送費が高い順にEMS(4日ぐらいで届きます)、
航空便(1週間ぐらい)、SAL(2〜3週間前後)、船便(1ヶ月ぐらい)となります。
中国の郵便局は、小包は家まで届けてくれず郵便局留めになります。
自宅の郵便受けに、荷物到着の通知書(小さな紙)が入るので、
それとパスポートを持って郵便局に行き、荷物を受け取ります。
あまりたくさん送ると取りに行くのもひと手間になるので気をつけましょう。

大分長くなってきたので、その他の事項はまた来週に説明します。

よい週末を!


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中国の生活が垣間見られる中国生活日記