冬といえばお鍋

日本と同様、冬は中国でもお鍋が大人気。
広東省は暖房の入っていないレストランも多く
外よりはましなものの、店内は大体温かくありません。
日本食料理屋さんでは、小さなヒーターを
置いてくれているところもあるけど、
広い店内を温めるには至らない。
この寒さをどう乗り切るか。
とにかく、上に羽織る、そして中からも温める、
ということでコートを着ながらお鍋を食べます。
またお鍋は加熱し続けているので、店内の気温につられず
他のお料理が冷めていく中、温かさをキープしていて有難いです。

お肉やたっぷりの野菜を煮込んで
皆でつつくお鍋は、家庭的な献立の象徴。
賑やかな家族との団欒を思い出させてくれるお鍋は
物理的な温かさ以外にも、
単身赴任のお客さんの心も温めてくれるんだろうと思います。


中国のお鍋「火鍋」のお店に行くと、
辛いスープとあっさりしたスープを選べます。
下の写真のように、お鍋の中に仕切りがあり
両方のスープを楽しめるところも多く重宝します。



左の赤いスープが唐辛子たっぷりの辛いスープ。
汗が出て体が温まります。
右側は鶏ダシのきいた黄金色のスープ。
優しい味です。
どちらのスープにも、ナツメ、生姜、高麗人参などの
漢方食材が入っているものが多いです。
体にも良さそうですね。


つけダレは種類も豊富です。


醤油ベース、ゴマベース、にんにくベースなど様々なタレがあり、
小葱やパクチーなどの香草、にんにく、唐辛子、ピーナッツ、お酢などの
調味料を自分で選び、お好みのつけダレを作ります。
数種類のつけダレを作ると、味に飽きることなくたっぷり食べられます。




お鍋の主役は大体、お肉。
羊、牛肉がメインです。
写真の左下のクリーム色の物体は、揚げた湯葉のようなもので
日本の湯葉に比べ大きく厚みがあります。
その他、肉団子、白菜などの野菜、エノキダケ、お豆腐、
春雨や麺類を頼むことが多いですね。

注文後運ばれてきた食材を見ると、とても食べ切れない、
頼み過ぎた、と思うのですが、
ビールを飲み談笑しながらぱくぱく食べていると、
あっという間になくなってしまい追加注文。
食べ過ぎの感はありますが、
お鍋は体も温まるし野菜もたっぷり摂れてとってもヘルシー。

何だかまたお鍋が食べたくなってきました。
最近は春めいてきた広東省ですが、
また近い内に火鍋店に行こうと思います。