第6回:中国の求人情報を見る(3)

中国の求人情報を見た時に、面接は一体どこでするの?と疑問を持つ方は比較的多いと思います。

大雑把に言ってしまうと、中国にある企業で出している求人であれば
7〜8割方は中国現地面接になります。
日本本社でも面接可能な求人もあり、面接担当者が日本出張時に
面接の機会を設ける、などという場合もありますが、どちらかと言えば
勤務先となる現地法人で直接面接をする方が多いでしょう。
基本的には、中国法人の方で出している求人であれば、
現地面接に行く、と思っておいた方が良いと思います。

日本で求人情報を見ていたのが、いきなり外国に飛んで面接を受ける、となると
かなりハードルが高く感じる人もいることでしょう。
しかも、面接の交通費はほとんどの求人で自費となっています。
精神的、経済的に負担を感じるのは否めません。ある意味、投資、というか賭けです。
私自身、就職活動中、求人に応募し「面接します」という返事をもらった時に、
「はて、、、面接ってひょっとして中国で???」と
自分で応募しておきながら驚いたことを覚えています。
中国に突然飛んで行く、と想像するだけで何だか途方もないような気がしたものです。
しかも面接に不合格であれば航空券代など無駄に終わってしまう、、、と
少々しょげながらも、「行ってみよう。遅かれ早かれ中国に行くんだから。
このチャンスにトライしない手はない」と覚悟を決めて、
面接お願いします、と返答をしたのでした。

仕事を紹介する立場の人材会社としては心苦しいのですが、
現地面接に参加したからといって、必ず採用に至る求人ばかりを紹介出来るわけではありません。
3社の面接をアレンジしても採用先が決まらない場合もあれば
1社だけ面接を受けて内定が出る方もいたりで結果は読めません。
面接前にある程度感触が分かれば良いのですが、企業側採用担当者も
実際に会ってみるまでは何とも言えないことがほとんどです。
リスク回避とまではいきませんが、面接の予定を複数入れておくのもひとつの手です。
稀にですが、スカイプなどを使った遠隔面接を実施する会社もあります。
(スカイプ面接はまだまだ少数派です)


さて、前回の続き、待遇用語の説明に移ります。
再度、待遇一例を記載します。

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  • 給与:RMB17K〜 
  • 賞与:ダブルペイ
  • 保険:付与
  • 住宅手当:支給
  • 帰国航空券:支給
  • ビザ:取得サポートあり
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前回は住宅手当まで説明したので、今日は「帰国航空券」から。
これは、年1回ないし2回、日本の自宅に戻る交通費、または航空券代を会社が支給する、
また別途年次帰国休暇を付与するという福利厚生です。
(帰国休暇は特になく、お正月休みなどの法定休暇を利用して帰省するというところもあります)
各企業により航空券付与の有無、回数は分かれます。

その次が「ビザ」。
外国で働くには必ず就労ビザが必要です。
就労ビザの取得手続き、あるいはそのサポートは、ほとんどの会社がしてくれます。
ビザの申請地は会社により日本、中国、香港と異なります。
中国で取得する際、日本から必要書類を取り寄せるのも一手間ですので、
採用が決まったら、ビザの申請場所、準備する資料などを確認しましょう。

上記待遇一覧には掲載していませんが、他に付与が考えられるものとして、
年次有給休暇があります。
中国でも香港でも法律でその付与が定められています。
(中国は1年後から5日、香港は同じく1年後から7日ですが
付与開始時期、日数は各企業により異なります)

待遇欄の説明はざっとこんなところです。

次回は求人への応募について話をしていきます。


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