第7回: 中国の求人に応募する(1)-履歴書の準備-

インターネットで様々な求人案件を見て比較検討したら、
いくつか(きっと最低でも1つぐらいは)興味のある求人、
応募しようと思う求人が出てくることと思います。

応募前に質問をしたい、とメールや電話で問合せを入れることもあるでしょう。
大抵の求人広告には、応募先の電話番号、担当者の連絡先などの記載があります。

電話で問合せる場合ですが、中国の携帯電話の番号表記はハイフンが入っていません。
11桁の数字がずらっと羅列してあるのを見て、
これが電話番号???と思うやもしれませんが、
まあ掛けてみてください。
国番号(中国は86)も頭に付けるのを忘れずに。
中国の会社に電話したら当然中国人が出て、意思の疎通が出来ないかも!と
焦るかもしれませんが、日系企業であれば日本語を話さない中国人が出たとしても
日本人慣れしているので比較的すんなり取り次いでくれます。
(こちらが中国語を話さなくても日本語の出来る人に回してくれたりします)

まあ最近の傾向として、急ぎでない限り、またはデリケート、突っ込んだ話題でなければ、
先方の時間的都合もありますし、メールで連絡した方が無難です。

さて、確認したかった疑問も解決したら、応募作業に入ります。
ここからとうとう中国転職活動の本格的始動です。

応募は、求人サイトの応募フォームから、あるいはメールから、というのが
一般的です。(各求人広告の画面に応募方法の説明があります)
応募フォームからでもメールで応募の場合でも、
応募して間もない段階で、必ず履歴書、職務経歴書提出の必要があります。

ここから、履歴書、職務経歴書について説明をしていきます。

まず、基本的に海を隔てた遠隔での就職活動となる為、
履歴書は郵送ではなくメールに添付して提出します。
ファイルの種類は、ワード、エクセル、PDFなどが一般的です。
手書きした履歴書をスキャンしたものは、見易さの観点から(クリアではない)
お勧め出来ません。
またメール本文に履歴を記載したものは、履歴書とは言えませんので
必ず別のデータにして、メールに添付しましょう。

データの履歴書でも、写真は貼付しましょう。
もちろん、フィルムから現像した写真はデータに貼れませんので
写真もデータのものを用意します。
わざわざ証明書用に写真屋さんで撮影、とまでいかなくても
(好き好きですのでプロに撮影してもらいたい方はスタジオ撮影でも良いですが)、
デジカメなどで撮ったものでも十分使用出来ます。
自分で用意する場合は以下の点に気を付けましょう。

  • いかにもスナップ写真といった、背景が景色や街角などのものは使わない
  • 自分で撮るときは背景が白の壁など無地の場所が望ましい
  • 他の人が写っている写真は使わない
  • 全身ではなく顔写真を(顔〜肩あたりまで)
  • 真正面からレンズを捉えていること(斜めから、上目遣いで、などはNG)
  • 男性はネクタイ着用、女性は社会人らしい服装(出来ればスーツ)
  • 髪型など身だしなみを整える

写真を撮影する時のポイントは、出来るだけ明るい表情で撮る、ということです。
就職活動用の写真ですし、自分で撮影をすると
どうしても表情が硬くなってしまいがちです。
企業の採用担当者にとっては、履歴書に貼ってあるその写真のイメージが全てになりますから
出来る限り好感を抱いてもらえるような明るい表情を作りましょう。
明るい人を見ると、見た方もなぜかハッピーになりませんか。
誰だって暗い顔より明るい顔を見たい筈ですから、履歴書の貼付写真だって
明るさを出した方が好印象を持ってもらえると思います。
かと言って、無理に作り笑いなどしても分かってしまいますからそこまでする必要はありません。
口角を少し上げる程度でも大分変わります。

それから、光の加減にも注意を。
折角明るい表情をしていても、暗い場所だと折角の表情が生きません。
かと言ってやみくもにどこでもフラッシュを焚けばいいというわけでもなく
(フラッシュが顔だけに当たり、暗闇に顔が浮かび上がっているようになったら逆効果)
写真全体が明るくクリアに見えるような光源の元で撮りましょう。
フラッシュをつけたり、撮影場所を少し変えるだけでも明暗が異なりますので、
いろいろ試してベストショットを見つけてください。


では次回は、履歴書の書き方についての説明に入ります。


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