第8回:中国の求人に応募する(2)-履歴書の準備-

普段なかなか自身のキャリアを文書化するという機会がないこともあり、
何となく大変な作業と感じてしまう応募書類の作成。
職歴をさらっと書いておけば、会社名や職種名を見て
大体のことは判断してもらえるだろう、と
至極簡単な履歴書で良しとしてしまう気持ちは、私も分かります。

が、企業の採用担当者には、応募者の情報はこの履歴書、職務経歴書以外、
何もありません。書いてあること以外は、何も知りようがないのです。
つまり、履歴書は応募者の代弁者となります。
たかだが2〜3枚のこの資料で応募者のキャリア、人となりが判断され、
その後の人生が決まる、と言っても過言ではないのです。
応募者多数の場合、即戦力となる同業務の経験が記載されていたり、
採用者の心に響く意欲溢れるメッセージが書かれていることが
明暗を分ける決め手になることもあります。
自分が持っているものを全てそこに表現し尽くすつもりで、作成しましょう。
経歴が余すところなく、しかも簡潔に表現された美しい履歴書は
就職活動に臨む緊張感、ひいてはその方の仕事に対する真摯な姿勢も
伝わってくるように思います。

作成した履歴書は転職活動経験のある知人や転職エージェントに
チェックしてもらうのもお勧めです。
添削、修正を経た履歴書はその分内容の厚みが増します。


さて、ここからは、具体的な履歴書の書き方の説明です。
(手書きではなく、パソコンで作成するデータ版の履歴書です)

まずは履歴書の雛形(フォーム)を用意しましょう。
手書きの履歴書と同じような様式の雛形を使います。
(エクセル、ワード、PDFが一般的です)
履歴書の雛形は、インターネットで検索すると簡単に見つかりますし、
ハローチャイナ人材のホームページからも履歴書をダウンロード出来ます。

履歴書のフォームは用意出来ましたか。
(ここからは実際の履歴書を見ながら読んでもらった方が頭に残りやすいです)

履歴書を作成するにあたって、基本的な注意事項から。

  • 文字はゴシック体、明朝体などのフォントを使用
  • ボールド(太字)フォントも避けましょう(自己主張が強い印象になります)
  • 文字サイズは大き過ぎず、小さ過ぎず
  • 年号は西暦にしてください (日本では和暦が推奨されると思いますが、数年海外にいる採用担当者の場合、「今年平成何年?」ということもあります)
  • 住所は県名、省名から記入
  • 電話番号は市外局番をお忘れなく
  • 印鑑捺印欄は空欄で構いません

それでは、実際の履歴書の項目別にポイントを説明していきます。

まず日付。
これは提出する日付、あるいは作成した日付でも構いませんが、
出来る限り提出日に近い日付を入れましょう。
かなり前の日付を記載すると、長らく就職活動を行っている、
つまりなかなか採用に至らないか本人の転職意思が薄いという印象を与えます。

次に名前。
ここだけは、他の欄よりも大きなサイズで入力します。
フリガナもお忘れなく。

住所は、現住所と連絡先の2つの欄があります。
日本在住の方は現住所を書き必要に応じて連絡先住所も記載、
海外に住んでいる方の場合は、現住所には現在の所在地の住所、
連絡先は日本の家族の住所、という書き方が一番分かりやすいでしょう。

個人情報欄を埋めたところで、時間の区切りもいいので今日は終了です。
次回は学歴・職歴欄から入ります。

今すぐ履歴書作成しないと間に合わないよ、という方は
ハローチャイナ人材の中国就職Q&Aにもまとめてあるのでご覧ください。


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