第10回:中国の求人に応募する(4)-履歴書の準備-

今回は履歴書の右側(裏)のページ、自己紹介欄の説明です。

履歴書のフォームはいろいろあるので、大体どのタイプにも入っている項目で
注意点を説明していきます。<免許資格欄>

  • 持っている資格・免許を取得した年度順に書いていく
  • 免許・資格の正式名称を記載(「自動車免許」ではなく「普通自動車第一種運転免許」)
  • その横に一文字分スペースを空けて「取得」「合格」
  • 仕事に関連していない資格も、人間的な幅をアピール出来るので記載する

スクール、セミナーなどの受講歴も自己啓発に励んでいるとの評価に繋がるので書いておきましょう。
「この箇所は資格を書くところなのに。。」と勘違いしていると判断される可能性があるので、<受講歴>と題目を明記してから記述するのもいいでしょう。<趣味特技欄>
この趣味欄は自分という人間を垣間見せる絶好の機会です。
出来るだけ具体的に書いた方が人間味を想像させ、読んだ方も親近感が沸いてくるものです。
「スポーツ全般」だけではなく、「サッカー 小学校から高校まで10年間継続」
「空手 中学校では空手部の副主将を務めました」など書くと、
熱中度合いが伝わると共に、リーダーシップや継続性があることなどもアピール出来ます。
特に採用担当者が男性の場合、面接の際スポーツの話で盛り上がることもあります。

もちろん運動以外の趣味も興味を惹きつけます。
読書が趣味であれば「読書 特に歴史モノが好きで「三国志」は読破しました」
「読書 毎日1時間本を読むことを習慣にしています」など
好きなジャンルや背景を書くとより理解を深めてもらえます。

「特になし」や空欄のままは絶対に避けましょう。
無趣味だと思っていても、自分の生活を振り返ってみれば何かしら興味を持っていることがあるはずです。
例えば、散歩が好きであればそれも趣味と言えませんか。
「ウォーキング 健康増進の為、毎日1万歩は歩くようにしています」など
目的や数値も合わせて書くことにより、目標を持って仕事に取り組む印象を与えます。<得意な学科>
国語、数学、など就学時の科目以外でも、仕事に絡め学習している/したことを
記載するのもいいでしょう。(簿記、品質管理手法など)
ここでも単に単語だけで終わらず「中国語 週1回中国語教室に通っています」など
一言添えると採用担当者の目に留まるかもしれません。<健康状態>
一般的には、「良好」「極めて良好」と記載します。
「昨年の健康診断でも異常数値なし」
「前職では5年間病欠なし」などアピールしてもいいと思います。<志望の動機>
この欄は、とても大切です。
履歴書右側のページで最重要と言っても過言ではないかもしれません。
「またこんな答えにくいこと。。まあ適当に中国に興味があることを
書いておけばいっかー」などとおざなりにせず、じっくり考えて書いてもらいたいと思います。

日本国内での就職活動においても、志望動機は重視されますが、
わざわざ海を渡って居住国を変えての就職となる国際転職では、
採用担当者もその動機、背景には大きな関心を寄せますし、
面接の際には必ず聞かれる質問でもあります。
(ここできちんと自身の思いを整理し言語化しておくと、
面接の際にも答えやすいですよ)

海外転職においての志望動機は2種類に分かれます。
まずは、なぜ中国で働くことを志望するのか、
そして2つ目は、なぜこの会社で働くことを志望するのか、です。
出来る限り両面から志望動機をまとめてください。
難しいように感じられるかもしれませんが、
実際に「中国で働きたい自分」と「この会社で働きたい自分」がいるのですから
それを明文化すれば、先方に思いは伝わる筈です。

気をつけるべきことは、どこの会社にも通用する志望動機ではなく、
ターゲット企業に的を絞った志望動機を書くことです。
(事前に会社のHPなどで企業理念、沿革、製品など情報収集をし、
自分がそこで働く姿を思い浮かべてみましょう)

そして、会社にどう貢献出来るか、自分を採用することによって、
会社にどのようなメリットがあるかも記述します。<一例>
前職で培った顧客開拓スキルを更に大きなフィールドで生かしたいと思い、
業界をリードし中国での販売に力を入れている御社に応募致しました。
前職でも○○を扱っており、即戦力として実績を上げたいと思います。
(飽くまで一例で、こういう書き方もあるんだ、ぐらいに捉えてください)

新卒者の場合は、自身の志向、特徴と応募先企業の業種や
応募する職種を絡めてまとめましょう。
(日頃から使っている○○を手掛けられる仕事に大きなやりがいを感じる、
人と接するのが得意なので営業が向いている、など)


なかなか言葉が出て来ない場合は、まずは下記事項を箇条書きでいくつも書き出してみてください。

  1. なぜ中国で働きたいのか
  2. 応募企業の製品、会社の特徴/方針
  3. その会社で自分がどう活躍できるか

各質問への答えは複数あるはずです。
全て出し終わったら、取捨選択し、それを文章にまとめていきます。

どうでしょう。入社への意欲はきちんと伝わりそうですか。


今回で履歴書の説明は終わるつもりでしたが少々長くなってしまったので、続きはまた次回に。



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中国での生活日記も参考になります(多分・・・)