歯医者

デンタルフロスで歯の間の掃除をしていたら
歯の詰め物がころっと抜け落ちてしまった。

歯医者に行かなければいけない。

中国人は皆、総合病院に行くことを薦める。
医療設備も医師の質も、小規模の歯医者さんより断然良いそう。

総合病院に朝行ってみたところすごい混みようで
2時間は待つ必要があるとのこと。
歯の治療を受けるのに2時間も待っていられない。
思い切って近所の小さな歯医者さんに。

エントランスを入ると、踊り場がありその片隅に警備員が座っている。
「何の用?」と聞かれたので「歯医者」と行ったら、「そっちの奥」と
踊り場の奥にある歯科部門を教えてくれた。
よく見ると、歯医者以外にも内科などの診療室もあった。




広いエントランス

さて、歯医者のドアから首だけ覗かせ、恐る恐る中を偵察してみると、
少し古ぼけた感じのデンタルチェアが2台。
(歯医者専用の椅子のようでほっ)




そして、その片隅にあるソファで、半分うたたねの歯科医が。
相当暇なのか。

私に気がつくと、招き入れすぐ診察の用意。
ここは高額な診療費を請求されるのでは?と不安に感じ値段を聞いたところ
料金表を持ち出し説明を始めた。
(料金表があること自体胡散臭い)

普通の薬剤だと30元、いいものだと120元、とのこと。
30元は国産、120元は日本からの輸入品でとても良いよ、と。
偽造品ではないのか?と箱を見せてもらったが、日本語が書いてなくてよくわからない。
「made in Japan,Packed in China」とだけ英語で書いてある。
製造会社名は蘇州にある中国法人。
しかも薬の名前は「○○富士」といかにも、という名称である。




日本製らしい薬剤、その名は「GC Fuji?」

でも外装もしっかりしているのでちゃんとした会社かもしれないし、
普通の国産品よりは、日本製を唄っている偽造品の方が
まだ品質管理をきちんとしている可能性が高いし、
ということで、疑惑の日本製120元を選択。
でも高いので70元にまけてもらいました。

詰め物を戻す処置はものの5分ほどで終わり。
口を濯ごうとしたが、デンタルチェアの脇にある洗口用の紙コップがなく
催促をしたら、機械が壊れていて水が出ないらしい。
「今は濯ぐ必要はない、15分ぐらい後に濯ぎなさい」と言われました・・・。

最後に2階の会計窓口で支払いを済ませ、
そのレシート控えを歯医者さんに渡して終了。
他に患者さんはいなく、大変スムーズでした。

早く済み、一応詰め物も定位置に納まっていますが
やはり医療設備と技術は総合病院と大きく開きがあると感じました。
(町医者もピンきりかもしれませんが)
やはり私的には総合病院をお勧めします。


※私の歯と詰め物の間に入っているあの薬剤は一体・・・
 気になりその後インターネットで調べてみたらちゃんとありました!
 株式会社ジーシーで出している充填材料「GC Fuji」でした。(一安心)