杭州旅行(3)

<杭州旅行?>

杭州と言えば、やはり西湖が有名です。
(すみません、まだ杭州シリーズ続いています)

杭州から遥か離れた広東省の東莞市にも恵州市にも
この西湖を模した「西湖」という名の湖が存在している程、
中国国内では知名度の高い湖なのです。
(中国の1元札の裏面に描かれているのも、西湖です)


さて、ゆっくりボートに乗って西湖鑑賞しようと
乗り場に行くと、船頭さん付きの木製のボートがずらりと
並んでいます。
乗船代は1時間80元、自分で漕ぐ場合は40元。
手漕ぎも良いですが、湖はなかなか広いので、無難に船頭さん付きとしました。
(観光客慣れしている船頭達は、何かと代金を
ふっかけてくることもあるので気を付けた方がいいです)



ボートから見る西湖

この写真だと西湖の良さが全く伝わりませんね。。



WEB画像。。


西湖では、1時間置きに噴水ショーも観られます。



音楽に合わせて、猛烈な勢いで上がる噴水。

余談ですが、深センの遊園地にあるウォータースライダーは
カッパや防水シートなど全く意味をなさない程、
したたかに水を被ります。
水がかかるんじゃなくて、本当に被るんです。
そして更に、濡れている人めがけ、容赦なく
放水される水ビーム。(1元入れると、乗客に向かって、
水を好きなだけ浴びせられる装置が、まわりに設置されています)
ウォータースライダーを降りた人は、服を着たまま水に入ったような状態。
おもむろに脱いで、雑巾のように服を絞っている人も多くいました。

そんな光景が頭に焼き付いていた私は、
ひょっとしてこの西湖の噴水も角度を変えて
観客に降り掛かるのでは、、、、と内心ひやひやして見ていましたが、
普通に終わりました。(当たり前ですね)


その日の夜は、西湖近くの創作中華料理のお店で夕食となりました。
創作中華なんて初めてです。


湖のお水で作った地場ビールと前菜。
小松菜のようなお野菜と、ところてんのようなものが
シート状に段々重ねになり、タレが掛かっています。
あっさりしていて、とても食べやすいです。



スープ。
創作料理のお店だけあって、スープも1杯1杯
丁寧に作られています。
具はきんちゃく型に絞られた白菜(中は肉餡入り)、
ナマコ、うずらの卵。
スープもとても美味しかったです。



これ、何とスモークサーモンなんです。
こんなかわいい盛り付け方もあるもんなんですね。
テーブルがぱっと華やかになりました。



豚肉の角煮です。
テーブルに出てきた時は、薄いパラフィン紙のようなものが
被っていて、それを破ると美味しそうな香りと共に
存在感のある色艶の良い角煮が、
一切れだけ器の中で鎮座してます。
角煮なんですが、何だか洗練されて見えるから不思議です。
このレストラン、本当にすごい。



なんなんでしょう。このピラミッドは。。
お肉がこんなきれいな芸術品に。
私はすっかりこのお店の虜になってしまいました。

このピラミッド、中に山菜が入っており、それを薄いお肉で
巻いて巻いて、この形状を作っています。
しかし、よくも見事に角ばった三角錐になるもんです。


手前の緑茶色の薄いパンのようなもので
ピラミッドのお肉をくるんで食べます。




ピラミッドの中はこんなです。
(実はこのスライスのお肉、90%ぐらいが脂身。。。
私結構脂身は好きなんですが、それでも平らげられず・・。無念。



フォアグラをお肉で包み、油で揚げたもの。
フォアグラ好きの私ですが、、、
いやー、フォアグラはお肉で包んじゃいけません。
それに油で揚げてもいけません。
フォアグラ、お肉、油を吸った衣の、もったり感のカルテット。
このお料理、既にピラミッドのお肉でアップアップになっていた
私達の胃を直撃でした。
ちなみに、お料理が入っている白い籠の部分も
揚げ物でこしらえてあり、食べられます。
心憎い演出です。(食べられませんでしたが。。)



最後はスウィーツです。
中は緑茶餡が入っている生菓子。
と思いきや、低温の油で揚げたお菓子のようで
カリッと、揚げ物の食感と味でした・・・。
普段だったら間違いなく美味しくいただけるスウィーツですが、
この時ばかりはもう限界。

お勘定の際に出て来た瑞々しいフルーツを
飛びつくように食べた私達でした。


なんとなく最後は油攻めの様相ではありましたが、
本当にどのお料理も凝っていてきれいで(勿論お味もグー)
久しぶりに目でも楽しめるディナーをいただけました。

また行く機会があったら、次回はあっさりしたものを
チョイスしようと思います。。