月餅

中秋節の季節には、中国では月餅(中国語読み:ユエビン)というお菓子を
日頃お世話になっている人に贈ります。
日本のお中元、お歳暮といった感じです。

日本のお中元では洗剤、お茶などいろんなジャンルのものが贈られますが、
なぜか中秋節の贈り物は、月餅と相場が決まっています。
複数もらうと食べ切れないから他のモノにしてあげた方が
相手も喜ぶのでは、と思うんですが、
それでもやはり贈るのは月餅。伝統重視なんでしょう。


いただいた月餅。なんだかゴージャスな箱入り。
それぞれの小箱に月餅、
それからカット用のナイフと串が入っています。 

月餅自体は、丸く平たい形をしたお饅頭、ですかね。

これが月餅。
皮の部分は恐らく小麦粉、卵、砂糖、油などで作られており
餡はいろんな味があります。


苺味の月餅。
甘酸っぱい餡がたっぷり入ってます。


食べるときはこんな風に八等分ぐらいにして
少しずつ食べるそうです。
確かに味が甘くて濃厚なので、一人1個は多いかもしれません。
(私は1個ぐらい軽いですが)


緑茶餡の月餅(味は小豆餡とほぼ同じでした)。
甘みたっぷり。
この餡子にアーモンドオイルか何か油分を感じるんですが。
餡子にも油を入れるんでしょうか。


そして、月餅の主人公であるアヒルの卵の黄身入り月餅。
餡子の中に玉子?!最初見たときは、ひえーと慄きましたが
やはり中秋の名月を祝うお菓子なので、
月をモチーフにした卵の黄身はポイントらしいです。

この写真の月餅は小さい卵ですが、
まん丸の黄身がごろんと入っている月餅もあります。
甘党の私ですが、この月餅を食べる場合は、
まわりの皮と餡子だけを食べるようにしてます。
一度少しだけ卵を口にしてみたことがありましたが
少ししょっぱいような味でしたかね・・・。
長期保存するんですから塩分を多めにしておかないと
確かにまずいですよね。
アヒルの卵なので、黄身の味が濃厚でした。

まあこの卵入り月餅の味はともかく、
月餅がいろんなお店に並べられると
秋が近いなーと季節の移り変わりを感じることが出来ます。
(中秋節の1ヶ月前からスーパーはともかく、
ホテル、レストラン至るところに月餅が並べられます。
スターバックスでも売ってるんですよ)
中国の代表的な風物詩のひとつですね。